おふろだいすき
まこちゃんが お風呂に入っていると、浴槽の中から次々に動物たちが出てきます。
かめに、せわしない ぺんぎん の兄弟や、なにも しゃべらないで ポワポワと しゃぼん玉を作っている あしか、大きな大きな かば、そして くじら。湯けむりも手伝って 大きな浴槽の端は見えません。
うみと、かわだねえ〜。
そうだね、うみと、かわとつながってるね。不思議だなぁ。
そうです。かめに、ぺんぎん に、あしか に、くじら は 海の生き物だけれど、かば は、川です。根拠なく「うみ と かわ」と言ったのか、それとも なにか で 見たのか 一体どちらでしょう。
文字が多めのご本です。そのためか、セリフや情景の描写から 登場キャラクターたちの それぞれの気性が ありありと感じられます。読んでいると、絵は 止まっているはずなのに、頭の中では映画のように 動いているように想像できました。
まこちゃんが 全ての動物と湯舟につかって50まで数えると、おかあさんが のぞきに来ます。そして お湯にもぐって 消えてしまいます。
どうして、どうぶつさんたちが いなくなっちゃったの?
うーん、どうしてかな。おかあさんが 覗いたら 恥ずかしくなっちゃったのかな?
ちがう!
じゃあ…と、いくつか「どうして」を考えてみたのだけれど、どの答えも雲玄くんの思っているのとは違うらしいのです。首を横に振りながら「ちがう!」が繰り返され、おかーちゃんも悩むばかり。
どうしては むずかしいです。