かさもって おむかえ
雨の日、かおるという女の子が傘を2本持って駅までお父さんを迎えに行くお話です。
ずーっと駅で待っていても お父さんが来ないので、通りがかりのネコに声をかけられて電車に乗って乗り換え駅まで迎えに行ってみるのですが、長さんの絵の異界感のおかげでお話を見ている側も どこか別世界に行ってしまうんじゃないかと不思議な緊張感を持ちながら見守りました。
乗り換え駅で、かおるは ネコのことを忘れて向こうのホームの電車へ駆けて行ってしまうのですが、お父さんと会えた後のページでネコが佇んでいます。
ねこちゃん、みてるねー。どうしたのかな。
—うーん、そうだね、ちゃんとお父さんと会えたかどうか、確かめたかったのかな。
毎度、その部分を気にしてくれる雲玄くんでした。