くらやみえんのたんけん
こどもえんで むかえを待つ つとむ と たくの 2人が 灯りを消して、暗くなった園内を探検する お話です。
「そーら、いいこと はじめるよ」
いけないねー!ダメだよ。
どうして?
おばけが きちゃうよ!
暗闇といえば『おばけ』。しかし、最後まで『おばけっぽいなにか』が何なのか 種明かしの文は無く、状況から推理するしかないために、もう一度読みたくなってしまいます。
おそらく雲玄くんは、まだ正体がわかっておりません。
あかいひかり、カーテンをめくりあげたもの、カサカサ動く大きな影、追いかけてくる長い影、大きな白いもの、いろんな怖いものから逃げてきて、
ぱあーっと でんきが つき、はいってきたのは せんせいでした。
どうして せんせいが きたの?
どうして いなかったの?
しげるくんたちが いなくて心配で探し回っていたんじゃない?
ちがうよ!
せんせいは おばけを やっつけに いってたんじゃない?
つとむ と たく が、くらやみを逃惑うあいだ 息を殺して見守ってきた雲玄くんは、灯りがついた途端に喋り出しました。
ふふ。先生は 子どもたちの味方だものね。先生が『おばけ』であるはずがない と考えている雲玄くんでした。
声に出して読みやすい文章と、怖い雰囲気があるけど優しい絵で 「もう一回よんで!」 のリクエストが何回もでるご本でした。
くらやみえんのたんけん (こどものともコレクション2011)
- 作者: 石川ミツ子,二俣英五郎
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2011/02/10
- メディア: 単行本
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